潮の音演奏会その2

あっという間にコンサートから2週間が過ぎ、お雛様も終わってしまいました。
風邪を引いて受験出来るのかと心配した娘の試験も終わり、
新しい年度に向けて動きの激しい毎日です。。

さて、、、コンサート報告の続きです。
Favoritesのコーナーの3曲目は
『The lily and the rose』
がらりと雰囲気が変わり、やわらかで美しいメロディーをまずはデュオの二人が歌い始め、コーラスに広がっていきます。
この曲は曲自身が持つ美しいさを聞いてもらいたいので、動きは無し。
本当に美しいデュオ&コーラスでした

4曲目はこのコーナー唯一の日本語の曲『もののけ姫』
歌い始めの5小節はアカペラでテンションコード音のハーモニの美しさをp(ピアノ)で柔らかく『ぁ??』で。。。。

私のイメージで演出すると、、
うっすらスモークを炊いて森の中の「もや」を表現
その奥深くから、不思議な一糸の光が斜めのに光り。。
もやの切れ目から風の様な何かの気配が、、、
そして、どこからともなく不思議なハーモニ?♪

照明も青っぽい光からオレンジ?に
出来たら『森の香り』をスモークに混ぜて会場中に届けて。。。。
な??ンて、イメージはどんどん膨らむけど、、ちょと無理という事で、、、

ガラリと変えた雰囲気作りのため、物語をイメージ出来るような『語り』を歌の前に入れてもらう事に。。文面はイメージを伝えメンバーの方に考えて頂きました

『。。。人はもののけ姫と呼びました』と語り部、そしてハーモニーがもやの中の緊迫した不思議な感じを出し、歌が始まります。。

前の曲が終わった直後からこのハーモニーが聞こえるまでに、がらりと場面を変えて森の中の不思議な静けさ、空気感みたいものを表現したいと思いました
照明さんも、少ない打ち合わせで効果ばっちりでした
久石譲作曲。寺嶋陸也さん編曲。。素敵なハーモニーです

そして、、5曲目コーナー最後の曲は、映画『天使のラブソング』でおなじみの曲
Hail Holy Queen.

この曲の為にこのコーナーの衣装は黒になりました
「もののけ姫』が歌い終わったら、胸元に隠していたクロスペンダントをさりげなく後ろを向いて取り出しながら場所移動、ぎゅっと詰めて並びます。。
前列の六人は立ち膝で、、、これは山根先生のアイデア!、、
バッチリ全員のお顔が見え正方形のイメージから始まり、リズムが変わる所から皆の踊りが始まり広がります。

静かな教会コーラス からリズムゴスペルに変わる所の『間』で、なんと指揮の山根先生がアフロのカツラをかぶって皆さんにアピール!!!

その心意気に、会場もメンバーも一気和み、テンションもアーーーーップ!

この曲の振りは一番早く付けさせてもらったので、メンバーにも馴染んでいました。
振りにとらわれずに楽しんで歌ってもらいたいこの曲。
こういう客席の皆さんにも参加してもらいたい曲は、皆がテンションをどれだけ高く持てるかが大事なのでで、とにかく数を練習する事によって恥ずかしさから楽しさに変わるまで、やるしかありません。
そのうちにそれぞれのソロの所もだんだんと大胆になってきて、こちらは『しめしめ』です。
細かい事は言いません。。

先生も後半はステージの上に乗って皆さんと一緒にステップ!
さすが!練習にはなかったサプライズ。
メンバーも嬉しい驚き!

歌の最後のポーズが決まったら、ミュージカル風にサビからリピートして、舞台最前列に移動!

お客様を誘い込んで手拍子しながらでサビをリピート。。。:||

ここで、なんと私の知らないサプライズ演出がありました。

リピート前に間を取って下さり、舞台上の山根先生が演出担当として私をお客様に丁寧に御紹介して下さいました。

何も聞いていなかったので、驚きながら座席を立ち、沢山のお客様に頭を下げました。。

その後『アツコさ??ん』とメンバーが舞台からお呼びが。。。
写真は丁度その時ものです。。

ますますビックリしながらも、何だか照れくさいけど、メチャクチャ嬉しい初めての体験。

舞台で皆と一緒に手をつないでご挨拶、、

私の為に、このサプライズ演出をこっそり打ち合わせして下さっていた様です。
そんな先生とメンバーの皆さんの優しい心遣いを本当に嬉しく、有り難いと思いました。

練習ではこのコーナーの為に沢山時間を取って頂き、メンバー一人一人の皆さんが、やり残した様な中途半端な思いで本番を迎える事にならないように、出来る限りの事をさせて頂きたいと頑張りました。

メンバーの皆さんもそれに答えようと努力されて、どんどん振りも身に付き、表情にも余裕が出てきました。。最初振り付けした日はビックリ・恥ずかし・戸惑い・の様子でしたので、その頃を思うと、信じられない勢いの進歩です。

そんな感激の思いで聴いていた所にお声がかかり、最後に皆さんと同じ舞台上でお客様にご挨拶させて頂けたのは、本当に幸せなひと時でした。

                            
PHOTO : Mariko Abe