余震の中、中学校卒業式

dsc02545

娘の中学校の卒業式が無事終わりました。
通学範囲が広いこの学校には、遠くから電車で通って来る方もいらっしゃいますが、地震で交通機関が止まっていたこの日は、
お父さんがオートバイで二往復されたとか、
皆で遠くから自転車で来たとか、
色々ご苦労された方も多かったようです。

そんな中で厳かに行われた卒業式。

生徒さんの無駄口が全くなく、
『生徒一同起立!』といわれた後一瞬のズレも無い完璧な起立。
そして素晴らしい生徒さんの歌!
あんなに美しい『あおげば尊し』は聞いたことがありません。
何と混声4部合唱です。
一人一人の声がきちんと美しく出ていて、
フレーズの最後までしかっりと丁寧に音が延ばされています。

女声は柔らかくのびやかで、
男声もしっかり安定していて、
若者らしく、しっかりとした歌声でした。

この瞬間にしか聴けない『あおげば尊し』を涙しながら必死で耳を澄ましました。

祝賀会で聴いた『旅立ちの日に』『桜』『信じる』も皆さんの気持がしっかりと伝わって来ました。

魂のこもった合唱はソロの何倍も感動させられます。私が合唱育ちだからでしょうか?

式が終わって先生やお友達と去りがたそうに抱き合ったり写真を撮ったりしている娘を見て、遠い昔、銀杏並木を在校生に見送られながら歩いた、自分の中学卒業式を思い出しました。

一生忘れられない,余震の中での娘の卒業式。
これからの大変な時代、希望を胸に、命を大切にして生き抜いてもらいたいと思いました。