悲しみの日

一昨日はお通夜、昨日は告別式に参列させて頂きました。

人とのお別れは本当に辛いですね。

亡くなられたのは、
20年以上も前、私に初めてのブラジル行きを勧めて下さった、
小澤音楽事務所の会長さん、小澤 惇さんです。

『北山敦子&SHAKER』のグループで活動を始めていたあの頃、
ブラジル音楽を始めたばかりの私に、リオ行きを勧め、滞在先となる音楽にも詳しいT さん家族をご紹介下さり、リオヘの第一歩を開いて下さったのは、小澤さんでした。
あの一歩が無けれは、2度目、3度目のリオ行きも無く、今の私もありません。

CD『AMIZADE』のブックレットの最後のページには、

Mais agradecimentos para,
Atsushi Ozawa…..por ajudar e abrir o caminho ao Brasil.

『小澤惇さんへ、ブラジルへの道を開き、支えて下さった事に感謝を』と書かせて頂きました。

このやっと出来たCDを持って、
きちんと手渡しして、
深く頭を下げてお礼が言いたい、、、、

ずっとそう思って、お会い出来る機会を待っていたのですが、、
お見舞いは許されず、、、それ以上の行動も起こさかったが為に、
とうとう思いを伝えられず、
最後のお別れとなってしまいました。

このやるせない、無念の悲しみ、
受けたご恩に対し、かけらも返せなかった。。。

悲しさと悔しさとで涙が止まらなく、ずっとハンカチを握りしめていました。

葬儀委員長は、一緒に小澤音楽事務所を立ち上げられた菅原洋一さん。
小澤さんに話しかけながら、お別れの挨拶をされ、最後にあの名曲を歌われました。

『今日でお別れね もう逢ええない
 あなたも涙を 見せてほしい
 何も言わないで 気安めなど
 こみあげる涙は こみあげる涙は
 言葉にならない さようなら さようなら』

   (なかにし礼 作詞 ) 

本物の 『今日でお別れ』でした。 

感謝とお別れの言葉をCDブックレットに書いて持参していたので、最後のお別れをさせて頂く際に、棺の一番隅にこっそり入れさせて頂きました。
いたたまれない思いを少しでも軽く出来る、唯一の方法でした。

辛かったですが、お顔を見て「有り難うございました」と言えてよかったです。

ラテン好きの小澤さんに見守って頂き、
歌っていかなきゃ申し訳ない、と改めて心に刻みました。

ご冥福を心よりお祈り致しております。
安らかにお休み下さい。 合掌